コロンビアの首都ボゴタを現地調査する

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コロンビアでの暮らしは快適だ。気候も良いし気になる治安にしても最低限のことさえ気をつけておけば危険な目に合うことはほとんどない。しかし外国人としてボゴタに暮らしていると、街の一定のエリアしか行き来していないことに気がつく。それは意識してそうしているというよりも、日常の雑事とか交友関係などのせいでどうしてもそうなってしまう、そんな気がする。

自宅からほんの20分くらいの距離なのにめったに行かない場所がある。コロンビアの都市にはエストラート制というものがあり、街のすべてのエリアが1~6の間にランク付けされている。2と4、4と6の間に公共料金や賃貸物件の家賃に相当な格差がある。欧米、アジア系などの外国人がふだん接触するのはだいたいエストラート4以上のエリアやそこに住む人々だ。しかしそうしたエリアは人口750万人を擁するこの大都市の真ん中に浮かぶ島のような小さなエリアに過ぎず、その外側には広大な主に中流下位や低所得者層の住宅地や工場、問屋街などが占める地区が広がっている。

これらいわば多くの外国人にとって「外側」にあたる地域がとりわけ危険で近づくことができない、という訳ではまったくない。しかしそこにはその地区に根ざした住民の日常があり、そうした日々の需要を満たす雑貨屋だとかパン屋、小規模のスーパーマーケットがあるくらいだ。(近年小さめのショッピングモールはどんどん進出している模様)

これに加えボゴタは首都の割に公共交通機関の整備が進んでいるとは言いがたく、バスも幹線ルート以外は15分ー20分に一本程度しかなくとくに週末は頻度がぐんと落ちる。アメリカ合衆国ほどではないにしろ街並みがそこそこ広い範囲に散らばっており、ネイバーフッド(バリオ)ごとの心理的な距離が大きい。

昨日とあるプロジェクトのため新交通システムのバスに乗って街の南のどんづまりまで行ってきた。移動時間は片道30分足らずなのに別の国に行って戻ってきたような、不思議なワープ感覚がある。それは風景や土地の印象に大きな差異があるからというよりも、ふだんそんな場所にはめったに行くことがなく、そうして住民の日常が不思議と狭いエリアに限定され分断されてしまう、ボゴタという都市の持つ文化的、地理的な条件、そのあたりに関わる話ではないかと思う。

久しぶりに特派員的な文章を書いてみる。

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